「本物の住宅」を設計する
「本物の住宅」を設計するということはどういうことか。
実際に建築家や設計事務所が行う業務と同じことをするのですが、その中身を下記のスライドで簡単に説明いたします。フェリカの建築設計工学科(現:家創り実践科)の学生が実際に行った「実施設計・管理」の実録でご覧ください!
~僕らが設計した家ができるまで~
by 建築設計工学科の学生
1番から順番にクリックしてください。
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ヒアリング・情報収集
コンサルシートの作成。クライアントの要望を聴き取るためのテクニックが必要だクライアントがない場合も、’売れる’住宅を主題として様々な方向から考えを進める。
"○月×日 ヒアリングを行う。
クライアントがどのような価値観を持つ相手かを理解することが重要だ。
キーワードは団欒、フレキシビリティ、温かい家。"
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2
土地の選定・現地調査
建設予定の土地を検証。役所で用途地域を確認。その他、気候風土、歴史、近隣の環境を調べる。さらに測量を行い、これを基にいよいよプランニングを始めよう。
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4
プランニング
何十という数のプランを考える。最も辛く楽しい時間。自分の頭の引き出しからいろんなアイデア・コンセプトを搾り出し、ライフスタイルを提案する。やがて、条件などから導き出される必然の形に辿り着く。
○月×日 要望の中で優先順位をつけ、何を生かすかで悩む。このプランが実作品となることを夢見て。
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プレゼンテーション
学内での絞り込みの後、候補プランをプレゼンテーション。簡単な模型やCGイメージなども必須アイテム。
○月×日 認められたいという欲求は誰にでもあるものだが、ここは絶対に負けられない。他人に自分の意志を伝えることは難しい。そのためにより分かりやすいプレゼンを心がけよう。明日のプレゼンを考えたらお腹が痛くなってきた。
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最終プラン決定
数度のプレゼン、プラン修正を繰り返し、ようやく最終プランの承認へ。
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確認申請図および書類の作成
役所に提出する確認申請図面書類を作成。
○月×日 建築基準法のチェック。筋交い計算、面積・高さ、換気計画、採光等々。
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確認申請を役所へ提出
○月×日 役所に行くことも初めは緊張する。新人なので色々教えてくださいというスタンスで臨もう。
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実施図面の作成
実施図面を描く。一軒の家につき50枚程度の図面を作成。各図面の整合性を確認。
○月×日 図面は設計者の意図を示すシナリオ。意志を伝えるためならどれだけでも描く。今日も図面、明日も図面、明後日も…。 手分けをして作業をするのは良いが、内容が合致していないとまずい。この図面をもとに工事が行われるのだから責任重大。そのためにも綿密な打ち合わせを行う。
○月×日 図面と並行して軸組み模型を製作。縮尺1/20の大きさは結構な迫力。おかげで構造を理解でき図面を描くにも大いに役立つ。夏休みの工作をやってる気分で結構楽しい。
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見積依頼
複数の工事業者に見積もりを依頼。2週間程度返事を待つ。
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見積の比較検討
○月×日 業者から上がってきた見積内容、価格を比較検討する。ただ安いばかりでなく信頼の置ける業者を選ぶ適切な判断が必要だ。これらの情報をクライアントに報告し決定してもらう。
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契約
工事業者とクライアント、学校で契約を交わす
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工事開始 監理業務
工事の監理を行う。設計の通り確かな工事が行われているかを判断。
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地鎮祭
○月×日 無事工事が進みますように。神聖な空気と慣れない行事に緊張。
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上棟式
基礎から木工事ここまでくると建物の形状が分かり、そのスケール感を実感できる。
○月×日 予想以上に組みあがっていくのは早く、日々の変化も楽しい。棟が上がった時の感動はひとしお。こんな経験をさせてもらって感謝感謝。今の感動を忘れずに竣工まで頑張っていこう。
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詳細打合わせ 現場・メーカー等
現場にて造作、納まり等の打ち合わせを行う。仕上げ材料の吟味、商品の選定を行う。
○月×日 現場で問題が発生した時は速やかに先生の指示を仰ぐ。先生と業者のやりとりはついていくのがやっと。さすがプロ対プロ。より良い結果を信じて譲らないことも時には大事なのだ。
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実践から得るもの、それが実力(=自信)になる
建築の業界で、社会に出ても「本物の家」の設計をこなすようになるには長い下積み経験が必要で、社会に出る前の段階でこれを経験できるのは、フェリカ「建築設計工学科(現:家創り実践科)」の大きな魅力です。
1・2年次で学んできた事を3・4年次のワークショップで「本物の家」を建てるというカリキュラムの中で、建築設計事務所での業務と同様な過程を身をもって体験します。実践から得るもの、それが実力(=自信)になるのです。
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