
建築設計工学科(現:家創り実践科) 2011 WORKSHOP
学生たちと住宅の実施設計・管理を行うにあたり、あらためて【住宅】とは何であるかを見つめ直す機会を設けた。
【家族】とは?【絆】とは?【家族の伝承】とは?
様々な投げかけをして、学生の意見交換を促した。
住宅は『箱』にあらず。建物には人が住む。建築家として心のある考えられた空間であるからこそ住宅としての価値が認められる。そのことを学生たちに伝えるための話し合いである。
現代の「家」「族」と「個」の距離感
一人の学生の発言に注目した。家族と仲良くしたいが上手くできない。どうすれば上手く話せるのか分からない。その若者は家族についてバツが悪そうに話す。いつから家族の距離が遠ざかるのか?互いの関係をどうやって築けばいいのだろうか。【家】は家族の拠りどころになれるだろうか。【家】は家族を護る【巣】と成り得るだろうか。
「親の背中を見て育つ」ということ
身近に苦労している親を見て育つ環境でもない。昔の日本の住宅には親子の関係を築く素晴しい場所が家の中に在った。【囲炉裏場】である。寒い冬、家族は囲炉裏を囲み暖をとる。親の話す内容から子供は多くを学び、親の偉大さを間近で感じる。様々な躾けを受ける場でもあった。子供には自室がなく、逃げ出しても行く所がない。プライバシーはあまりないが、逆にこうした環境が親子の絆を太くする。親子の愛情を感じる距離感と家族を育てる空間がそこにはあったのだ。
プライバシー過多が個の孤立につながる現代の住空間
現在、その家族像は残っているだろうか。住宅の性能は進歩し、エアコンやTVの調った子供部屋が一般的となった。子供は部屋の居心地が良くなり過ぎると自室に籠りがちになる。逃げ込む場所ができたのだ。加えて両親は共働き、子供は塾通い、すれ違いの毎日である。家族揃っての食事もままならない。そこには親と子供、家族の繋がりが希薄になった現代の家族像が映し出される。時に、親に相談したいことがあっても面と向かって話し難いと感じてしまう。照れくさく、気まずさを抱くことから互いに自分のことを理解してくれないと思い込む親子も多いと聞く。
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