建築設計工学科(現:家創り実践科) 2011 WORKSHOP
メインコンセプトは家族の距離感
このような状況に対し、設計チームの話し合いは家族の距離に終始し、この解決策を求め住宅の設計コンセプトに置くこととなった。「程よい家族の距離感をプランに落とし込む。」子供は自室に籠ることがない。子供室はできるだけ小さくし、部屋に鍵を設けない変わりに、夫婦室と子供室の間にスタディスペースを設け、親も子供も時間と空間を共有できる現代の【囲炉裏場】を計画した。
住環境を守るための壁
建築場所は近隣商業地であり、交通量の多い道路に面し人通りも多い。家族のプライバシーを護る観点から鳥の巣をイメージし『街中の巣』と名付けた。外郭は堅牢にし、道路に面する開口部は最小限とした。コの字型プランの中庭はウッドデッキを敷き、道路面には2m高の鉄筋コンクリート塀を建てプライバシーを確保しつつも開放的なプライベート領域を実現した。
中庭を取り囲む室内空間
中庭テラスはリビング、ダイニング、和室のそれぞれから繋がる。家のヘソとなる中心性を持ったテラス越しに各室が連続する配置となる。
そのことによって、普通の住宅では見られない広がりを持つ開放的な生活を送ることができる。
少ないエネルギーで快適な住まいを考える
建物は自然光を室内に取り込むことで、日中は照明をつけなくとも生活できるよう配慮している。中庭に面する壁は広面積に木製窓格子を組み、日の差し込む明るい室内とした。また、ダイニングの床には磁器タイルを用いダイレクトゲインを採用した。冬場に格子窓から入り込む暖かな日差しはタイルに蓄熱され、部屋の空気をゆっくりと暖めるなど省エネにも配慮している。
リビングは家族の団らんの場所でもある。天井に設置したプロジェクターから部屋の壁に映すおよそ150インチ大画面は、様々な映像を家族で共有し楽しむことが出来る。また、勾配天井の一部を利用してロフトを設けた。ここは大人も子供も遊び心を持って過ごす小空間である。リビングからハシゴを使って登ったり、リビングを覗く小窓があったり、2階クロゼットに通じるくぐり戸があったりと秘密基地のような楽しい要素をふんだんに盛り込んでいる。
指導/仲川孝道(一級建築士)
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