リバーサイドハウス
シェルターとしての堅固な守り、包まれた安心感→くつろぎが生まれること。守られながらも自然を感じられる開放感、外部とのつながり。この２面性を両立させるためのプランとして、建物に閉鎖と開放を持たせることにする。
道路、隣地、畑に面する北西面は窓を持たない閉鎖的でストイックな外観となる。当然ながらセキュリティには細心の配慮をし侵入者を寄せつけない。外壁材と屋根材を同一ガルバリウム鋼板で仕上げ、建物全体を包み込むように覆うことにより視覚的にも守られているような安心感を得られる。
立地条件は利根川のほとり。川からの涼風が心地よく、緑も豊かな土地である。川が東に位置すること、太陽の陽射しを利用することを意識し、南と東面を開放させることを考えた。特に、格子とガラスで構成される南面壁は開放感の象徴とも呼べる部分である。
内部空間は自然環境を取り込んだヴィラのような開放感を。
内部は２LDK＋Sである。開放の象徴としたガラスと格子で構成された壁面を持つLDKは吹き抜けと勾配天井の大空間になっている。そこから注ぐ日差しは床に敷き詰めたタイルに熱を蓄える仕組みになっており、ダイレクトゲインは冬の生活に快適さをもたらす。
夏の陽射しはロールスクリーンで調節。２Fバスコートからの涼風はリビングを抜ける。熱された空気はキッチンの上に設けた天窓から逃がす。空気の流れを作ることで快適な部屋になるだろう。
ダイニングキッチンをリビングよりも高い位置に配置することによって、アイレベルによる変化を持たせた。同じ空間にいながらも、食事やくつろぎのスペースを分けられるようになっている。2階はストックルーム、サニタリー、ベッドルームで構成されている。日常生活はコンパクトにまとめ、クライアントが充実した日々を送れるよう考えた。バスコートは外部からの視線をシャットアウトした屋根開放の独立空間になっており、日々の喧騒を忘れさせてくれる。
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